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北辰テストは、埼玉県公立高校入試に近い形式で出題される模試です。また、私立高校の「確約制度」にも影響を与えるため、北辰テストで高得点を取ることが受験の成功につながります。
北辰テストで一定の基準を満たせば、私立高校から「実質的な合格内定」を得られることもあります。
北辰テスト対策は、試験の傾向を理解し、効果的な勉強法を取り入れることがポイントです。
【この記事のポイント】
北辰テストの出題数・出題形式・問題構成は、埼玉県公立高校入試に近い形式です。
ここでは、過去の北辰テストや埼玉県公立高校入試をもとに、以下の内容を解説します。
北辰テストの傾向をつかみ、効果的な勉強方法を考えていきましょう。
北辰テストは、1年生から3年生まで実施されています。それぞれの出題範囲は以下のとおりです。
学年 | 出題範囲 |
---|---|
1年生 | 1年生の学習範囲まで |
2年生 | 1年生の全範囲、2年生の学習範囲まで |
3年生 | 1・2年生の全範囲、3年生の学習範囲まで |
2・3年生の北辰テストでは、前年度に学習した全範囲と、試験日までに習った範囲が出題されます。これまでの学習内容が出題されるため、北辰テスト対策ではとくに復習が大切です。
公式サイトでは、2024年度の北辰テストの出題範囲を確認できるので、対策に活用してみてください。
また、3年生の北辰テストでは埼玉県の公立高校入試問題に近い形式で作られているのが特徴です。学年別の出題数は、公立高校の入試問題を参考にしてみましょう。以下は2024年度の埼玉県公立入試における学年別の出題割合です。
範囲 | 全体割合 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 |
---|---|---|---|---|---|
1年生 | 22% | 6問 | 9問 | 7問 | 3問 |
2年生 | 33% | 7問 | 9問 | 7問 | 14問 |
3年生 | 45% | 10問 | 12問 | 14問 | 14問 |
合計 | 100% | 23問 | 30問 | 28問 | 31問 |
参考:令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報|埼玉県
記述問題は、形式に慣れるために繰り返し解くことが大切です。北辰テストの過去問を解き、練習しましょう。
埼玉県の公立入試では全体の55%が、1・2年生の学習範囲から出題されることがわかります。3年生の北辰テストでは、3年生の学習と並行しながら、1・2年生の復習も進めましょう。
北辰テストでは、限られた時間内で問題を解く力が必要です。北辰テストの試験時間は以下のとおりです。
教科 | 試験時間 |
---|---|
国語 | 50分 |
数学 | 50分 |
社会 | 40分 |
理科 | 40分 |
英語 | 50分 |
出典:当日のご案内|北辰テスト
北辰テストでは、問題数に対して時間が少ない傾向があります。問題を解くペースを知るため、北辰テストの過去問や埼玉県の公立入試を参考にしてみてください。2024年度の埼玉県公立入試の問題数は、以下のとおりです。
問題 | 国語 | 数学 | 社会 | 理科 | 英語 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
学力検査問題 | 25問 | 23問 | 30問 | 28問 | 31問 | 137問 |
学校選択問題 | 25問 | 20問 | 30問 | 28問 | 31問 | 134問 |
参考:令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報|埼玉県
すべての教科で時間配分が重要になります。本番で焦らず解答できるよう、普段から時間を意識して解く練習をしましょう。
北辰テストは埼玉県公立高校入試と同様、記述式の問題が多く出題される傾向があります。以下は、2024年度の埼玉県公立高校入試の出題形式と割合です。
問題 | 選択式 | 作図 | 語句記述 | 文章記述 |
---|---|---|---|---|
学力検査問題 | 37% | 3% | 29% | 31% |
学校選択問題 | 36% | 3% | 3% | 27% |
参考:令和6年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報|埼玉県
記述問題は、形式に慣れるために繰り返し解くことが大切です。北辰テストの過去問を解き、練習しましょう。
北辰テストでは、科目ごとに特徴があるため、それぞれの対策が必要です。
ここでは、科目別の出題傾向に合わせた対策や勉強のコツを解説します。教科ごとの傾向を知り、効果的な対策を取りましょう。
北辰テストの英語は、リスニングの配点が全体の約3割、長文読解の配点が約5割を占めます。得点アップには、この2つの対策がとくに重要です。
【おすすめのトレーニング】
リスニング:毎日英語を聞く習慣をつける
長文読解:単語や熟語を覚え、語彙を増やす
リスニングと長文読解は、毎日コツコツ取り組むことが効果的です。1日数分でも英語に触れる習慣をつけると、徐々に理解しやすくなります。通学時間などの隙間時間を活用するとよいでしょう。
また、北辰テストの英語は時間が足りなくなることが多いため、解く順番を工夫することが大切です。英作文を先に済ませ、読解問題を後回しにするなど、自分に合った方法を試してみましょう。
数学では、基礎問題から出題される大問1が全体の約半分を占めるため、大問1を確実に得点することが重要です。また、証明問題は1問で7点の配点があるため、正答できれば大きな差がつきます。
【おすすめのトレーニング】
基礎問題:過去問を繰り返し解く
証明問題:過去問の解説を読み、解き方の流れを理解する
数学には難問も含まれているため、当日のテストでは解ける問題から優先的に取り組み、時間を有効に使うことが大切です。普段から時間配分を意識し、解けるかどうかの見極めや、得意な問題を優先的に解く練習をしましょう。
北辰テストの国語は文章量が多いため、速く正確に読む力が必要です。また、作文は配点が高いため、確実に得点できるよう何度も練習を行いましょう。
【おすすめのトレーニング】
速読力向上:段落ごとに内容を整理しながら読む練習をする
基礎問題:毎日漢字を書く習慣をつける
作文:型に沿って簡潔に書く練習をする
英語の対策と同様、毎日漢字の練習を行い、少しずつ覚えていきましょう。
理科は中学校によって学習の順序が異なるため、北辰テストでは第4回まで中学1・2年生の全範囲から出題されます。第5回以降は、中学3年生で学習する範囲を共通して出題できるようになり、出題範囲が広がります。
理科では、大問1で各分野の基礎問題が均等に出題されるため、全範囲の復習を行い得点アップにつなげましょう。また、大問2〜5では、各分野ごとにひとつの単元が出題される傾向があります。たとえば「地学」の場合、火山・地層・天気のうちどれかひとつの単元のみが出題されます。
【おすすめのトレーニング】
基礎問題:過去問を繰り返し、正答率を上げる
単元問題:苦手な分野は教科書を読み、基礎理解を深める
北辰テストの理科では、どの単元が出ても対応できるように全範囲をバランスよく学習することが大切です。
社会は、第4回目までは地理と歴史が中心ですが、第5回以降は公民も加わり、出題範囲が広がります。資料をもとに答える問題が多いため、普段から資料の読み取りに慣れておくことが大切です。
【おすすめのトレーニング】
地理:地図やグラフを読み取る練習をする
歴史:年表を活用し時代の流れを整理する
公民:資料集を活用して図やグラフの読み取りを練習する
北辰テストの社会は範囲が広いため、重要なポイントをおさえ、効率よく学習を進めましょう。
北辰テストの対策は過去問1冊を何度も繰り返し解くと効果的に学習できます。以下の順番で過去問を繰り返し解きましょう。
1.北辰テストの過去問題集を解く
2.苦手な問題をノートにまとめ「自分専用の問題集」を作る
3.苦手な問題を繰り返し解く
4.本番と同じ環境で過去問に挑戦する
適切な方法で過去問を活用し、確実に実力を伸ばしていきましょう。
過去問題集を繰り返し解くことで、出題傾向を理解できます。問題を解きながら、どのような形式や内容が多いのかを確認しましょう。
過去問題集を解く際には、問題の正解数よりも、まずは苦手分野を把握することが大切です。得意な問題と苦手な問題を明確にし、復習が必要な分野を見つけましょう。
問題集を解き終わったら、間違えた問題をノートにまとめ、自分の弱点を明確にします。間違えた問題は単純なミスなのか、基礎から学びなおす必要があるのかを分析することが大切です。
たとえば、同じ種類の問題で何度も間違える場合は、基礎の理解が足りていない可能性があります。その場合は、教科書や参考書を使って基本から学び直しましょう。
まとめた問題を繰り返し解くことで、自分専用の問題集が完成します。苦手な部分を集中して学習できるため、効率よく克服できるでしょう。
「自分専用の問題集」をもとに、苦手な問題を繰り返し解くことで、同じ間違いを防げます。
とくに、計算問題や漢字、英単語などは、繰り返し練習すると記憶に残りやすくなります。また、間違えた問題は時間をおいて再び解きなおすと効果的です。
間違えずに解けるようになるまで、何度も挑戦しましょう。
知識が定着してきたら、試験本番と同じ筆記用具を使用し、本番の時間を意識して過去問に挑戦してみてください。科目ごとに休憩時間をはさみながら、本番と同じ時間割で過去問を解くのもよい方法です。
本番の環境を再現しながら練習すると、時間配分の課題や集中力の持続など、苦手なことに気づけます。試験当日を意識した演習を重ね、自信をつけていきましょう。
北辰テストでは、1・2年生の範囲からも多く出題されるため、3年生の学習と並行して復習を進めましょう。自分に合った学習法を見つけ、継続的に取り組むことが大切です。
北辰テストの点数は、私立高校の確約を得る際に大きな影響を与えます。学習方法に悩んだときは、塾の活用も検討してみてください。
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