学習
「小学校ではタブレット学習も始まっているし、良いものだと聞いているけど、本当のところはどうなの?デメリットはないの?」
そんな疑問をお持ちの方は多いと思います。
確かにタブレット学習は、楽しく勉強が取り組められるため良いものだとわかりますが「タブレット学習には悪影響や危険性などデメリットはないのかな?」と子供のことを思うのなら、当然心配になりますよね。
結論から言うと、タブレット学習には以下のようなデメリットがあるといわれています。
上記のような5つのデメリットがタブレット学習にはあるといわれていますが、以下の3つはタブレットに限ったデメリットではなく、紙を使った学習でも問題点とされます。
例えば視力低下は、紙の教材でも勉強の仕方によって起こりうることがあり、必ずしもタブレット学習が原因だとは限りません。
タブレット学習でも紙を使った学習でも、どういったことが問題点なのか対処法をちゃんと理解しておけば、子供の学習意欲を上げられます。
タブレット学習を取り入れる上で大事なことは、デメリット正しく理解して、良い面を活かしながら活用することです。上手く取り入れることで、テストで点数が取れたり、苦手科目を克服したりと学習の効果が得られます。
そこでこの記事では、タブレット学習のデメリットを中心に以下の知識について解説します。
読み終わるころには、タブレット学習のデメリットが分かり、悪い面を避けて良い面を取り入れられる方法が分かります。
最後までじっくりと読み進めてみてくださいね。
タブレット学習は、動画でわかりやすく説明してくれることもあり、良い面が多いということは分かります。しかし、良いものだとわかっていたとしても、昔からの勉強方法と違います。タブレット学習を使ったときに危険性や悪影響がないかなど、デメリットが気になりますよね。
冒頭でも説明した通り、タブレット学習には以下のデメリットがあり、その中の3つは紙の学習にもいえるデメリットです。
まず最初に、タブレット学習を使うことでのデメリットは、どのようなものか詳しく理解していきましょう。順番に解説していきますね。
タブレット端末を使っていると、視力低下や健康面での悪影響が考えられますよね。
順番に解説していきます。
まだ視力が安定していない小学生は、長時間タブレット端末の小さい画面を近くで見ることによって、目に疲労がたまり、視力低下の恐れがあります。
総務省が2020年度に行った「通信利用動向調査」では、小学生(6歳~12歳)のインターネット普及率が2018年は67.1%に対して2020年では80.7%と増加しています。
また、文部科学省が2020年度に行った「学校保健統計調査」によると、裸眼視力が1.0未満の小学生が増加しています。
2015年度は30.9%でしたが、2020年度では37.5%と7%以上も増加しているのがわかります。
上記のデータを参考にすると、電子デバイスを利用する割合が上がるほど、視力が低下する可能性が上がることが言えるでしょう。
長時間タブレット学習を行っていると、タブレット端末の液晶画面から放たれる「ブルーライト」の影響で眼精疲労や睡眠への影響が知られています。
ハーバード大学の研究によると、就寝前1時間以内に電子機器を使用した結果、睡眠に悪影響を及ぼしていることが分かりました。夜中にタブレット端末などの電子機器を見ていると、体内時計に作用して睡眠を促すメラトニンの分泌が抑制されて眠る時間がより遅くなったという結果が得られています。
タブレット端末を長時間使っていると、眼精疲労の恐れや体内時計のリズムが乱れて睡眠不足など健康面での影響に懸念があります。
タブレット学習は、手軽に勉強できるがゆえ、ベッドやソファに寝ころんだ姿勢や背中を丸めた姿勢など悪い体勢で学習する子供も少なくありません。
寝ころんだ姿勢や悪い姿勢のままタブレットを見ると、首や肩、腕などに無理な力が掛かってしまい身体を痛めてしまいます。
姿勢が悪い状態が続くと、肩・首回りや背骨周りの緊張し、血行が悪くなってしまい、小学生でも肩こりに悩まされます。子供のころからの姿勢の悪さは、大人になっても改善しないまま肩こりや肩こりからくる頭痛に悩まされる原因となってしまいます。
タブレット学習は様々な形態のものがあります。アニメーションをたくさん使ったものであったり、ミニゲームが入っている教材も中にはあります。
遊びと学習があいまいになってしまったり、タブレット内に入っている他のアプリで遊んでしまうデメリットも潜んでいます。
タブレット学習をしているのかと思いきや、「実はゲームをしていただけ」、「他のアプリで遊んでいた」ということもあるでしょう。
勉強が嫌いな子供や小学生にとって、まだまだ自制して学習を行うことは難しいです。
タブレット端末で遊んでしまわないように、端末側の制限をしたり他のアプリをインストールできないものを使ったりとルールを決めておく必要があります。
タブレット学習では、問題を答えると自動的に採点をしテンポよく勉強できるメリットがありますが、すぐに答えを見れることから、そのまま答えを写し、作業となってしまうデメリットもあります
タブレット学習に慣れていない使い始めのころは、しっかりと問題を解き、答え合わせをしてくれます。しかしタブレットの操作に慣れてくると「わざと問題を解かずに先に答えを確認し、もう一度同じ課題をこなして全問正解にして早く終わらせよう」とする子供もいます。
親が学習状況を確認すると「全問正解で今日の課題が完了した」ように見えますが、実際は子供は答えを丸写ししているため、実際は答えを丸写ししただけなので、意味のない作業と化しただけになる恐れがあります。
タブレット学習は、操作が簡単です。画面をタップしてテンポよく学習が進められることから、何も考えずに画面をタップして答えをみてしまい、自分で考える力が身につかない状態になる恐れがあります。
タブレット学習では、鉛筆を使って紙に書くことが減るため、暗記問題や思考力を問われる問題に向いていないデメリットがあります。
紙に文字を書くことで、脳の前頭前野にあるワーキングメモリーの活動が高まります。その結果、物事を考えたり、細かいところまでしっかりと覚えることが可能です。
プリンストン大学とカルフォルニア大学ロサンゼルス校の研究者が行った研究によると、『タイピングで打ち込むよりも紙に手書きでノートを取る学生のほうが総じて成績が良い』ことが判明したそうです。
同じくノートの取り方を比較した研究実験においても、『タイピングよりも手で書く人のほうが飲み込みが早く、情報を長く記憶し新しいアイデアを理解するにも長けている』ことがわかりました。
漢字や英単語などを覚えるために、何度もノートに練習したことがある方は多いと思います。国語で登場人物の心情を正しく答える問題では、紙で書かれた文章をじっくり読みこみ書いてまとめる方が、考えがまとまり解きやすいです。
ゲーム感覚で手軽に勉強できるタブレット学習の教材は、選択肢の中から答えを選ぶ問題が多く「暗記が必要な漢字や社会の問題」や「思考力を問う文章問題」などの学習に向いていない恐れがあります。
「勉強したつもり」になってしまい、知識が定着していないまま進んでしまうというデメリットもあります。
タブレット学習は、学習の理解度や学習スピードなど学習状況によって勉強ができます。できる問題やその子にとって簡単な単元は、スピード感をもって学習に取り組むことができるため、テンポよく学習が進められます。
タブレット学習の教材によって異なりますが、タブレット学習は選択肢の中から答えを選ぶ形式の問題が多いです。
テンポよく学習を進められるメリットがある反面、選択肢の中から感覚的に答えを選んで「なぜその答えになったのか」を考えられていないことがあります。
例えば「直感的になんとなく答えを入力して正解」した場合があったとしましょう。
特に、小学校低学年の子供や勉強が苦手な子供は「正解だった」という事実しか認識できません。「なぜこの問題の答えはこうなのか」、「どのように計算したらこの答えになるのか」など問題を解く過程や答えの理由を考える機会が疎かになることがあります。
このように「勉強したつもり」になってしまい、ちゃんと知識が定着しないまま進んでしまうというデメリットがあります。
また、気軽に学習できることから「テレビを見ながら」、「ゲームをしながら」とながら学習になってしまい、勉強したつもりになることがある点も注意しておきましょう。
1章では、タブレット学習を取り入れることで考えられる危険性や悪影響などのデメリットを挙げて、内容を解説してきました。しかしタブレット学習だけではなく、紙を使った学習スタイルでも同じことがいえる項目が3つあります。
上記の3つの項目は、自宅学習でタブレットを用いない場合にも、押さえておきたい項目です。
順番に見ていきましょう。
視力低下の問題や健康面での悪影響では、必ずしも全てがタブレット学習と直結するとは言えません。
確かに、電子デバイスを使うことが増えるにつれ、視力が低い子供の割合が高くなっています。ブルーライトの影響もあるため、目の疲れや睡眠への影響は、タブレット学習を用いた場合のデメリットとなります。
しかし、紙を使った学習においても、視力低下や健康面での悪影響は起こりえます。
長時間背中が曲がった悪い姿勢で勉強を続けることによって、視力が低下したり、肩こりや肩こりからくる頭痛が起こる可能性があります。
悪い姿勢や近い距離で物を見ていると視力低下や健康面の悪化することは、大人にとって常識かもしれません。
昔は背筋を伸ばしていなければ、家や学校でも厳しく叱り躾けることが当たり前でした。しかしそのようなことを教わる機会が減り、正しい姿勢を身に着けるきっかけがなく、楽な姿勢を続けてしまうことも1つの原因です。
タブレット学習に限らず、家庭で勉強するときは視力や健康面での影響を考えて「背筋を丸めず、背筋を伸ばして学習できているか」といったことを親が子供の姿勢を確認してあげましょう。
タブレット学習はゲームアプリを使えるため、遊んでしまうことも多いかもしれませんが紙での学習でも同じです。
「勉強や宿題をしなくちゃいけない!」と学習の必要性を感じていても、子供は自分から進んで勉強を行うことが難しいでしょう。例えば、以下のようなことはないですか?
大人である私たちでも仕事や家事をしなくちゃいけない時に、「スマホをつい手に取ってしまい、いつの間にか何時間も経過してしまった」、「ドラマやワイドショーを見て家事が進まなかった」という経験はあるはずです。
特に小学生や勉強が嫌いな子供にとって、自制して勉強することはハ—ドルが高いです。ゲームや漫画、アニメを見られる環境がそこにあると、学習が疎かになり遊んでしまいます。
のちほど詳しく説明しますが、タブレット学習を取り入れるときは、タブレット内に時間制限を設けて特定のアプリを使えなくするようにしましょう。
タブレット端末を使っていなかったとしても勉強をするときには、子供の学習の妨げになる「漫画・スマホ・ゲーム機などを子供部屋に置かないようにする」といった工夫が必要です。
こちらの項目もタブレット学習に限らず、紙の問題集や宿題を行うときにも「答えを見て写す」という行為を行うことはあります。
自立的に勉強を行えない小学生や学習に対して苦手意識を持っている子供は、タブレット学習でも紙での勉強でも「勉強=作業」になってしまいます。特にタブレット学習では、画面をタップしてテンポよく学習が進められる点、勉強が作業となってしまいやすいです。
しかし、紙ベースのドリルや問題集も答えが付属しています。見ようと思えば、すぐに見れてしまい答えを写してしまいます。
勉強は、できない問題をなくし「できる」ようになることが重要です。勉強が作業になってしまう原因は、単純に言えば勉強がわからない・できないままになっているからです。
このように、わからない状態を放置し続けていると「勉強はとりあえず終わらせるもの」となります。作業化されてしまうと、ますますわからない状態が悪化。学習そのものがつまらなくなり、そのまま嫌い・苦手となってしまいます。
タブレット学習に限らず、学習が作業にならないために以下のことを行いましょう。
成績が悪い子ほど演習量を増やそうとしますが、それは間違いです。演習量が増えたからといってテストの点数が上がるわけではありません。
繰り返しになりますが、わからない問題をなくし「できる」ようになることが勉強の根幹です。できない問題が大量にあるから、終わらせようと作業となり答えを見てしまいます。
量を増やすのではなく「算数が苦手。特に小数の計算がわからないから、今日は小数の計算演習だけをしよう」とできないことをできるようにするように取捨選択しましょう。できないことを「できる」にすることで、テストの点数は上がります。
問題集や宿題などが終わったら「宿題早く終わったんだね!偉いね」といったように、終わらせた能力に対して褒めてはいけません。
スタンフォード大学の心理学者キャロル・S・ドゥエックは、ある実験を行いました。
子供たちにある難しい問題を解かし「能力を褒めたグループ」と「努力を褒めたグループ」にわけて評価を行
さらに別の問題を選ばせて、2つのグループの違いを観察
結果「努力を褒められたグループ」は、9割の子供が新しい問題にチャレンジする方を選ぶ傾向があった
しかし「能力を褒められたグループ」は、新しい問題にチャレンジするのを避けた
※参照:キャロル・S・ドゥエック (著), 今西 康子(翻訳) 『マインドセット「やればできる! 」の研究』
小学生の学習でも同じです。
終わったことを褒めると、「問題集・宿題を早く終わらせるのが良い=(知識を定着させずに)終わらせることが勉強」と考えてしまうようになります。わからない問題を避けたり、わからない宿題が出されたときに、また答えを見たりしまうようになってしまう恐れがあります。
そうならないために、タブレット学習に限らず紙での勉強でも「小数の計算、いっぱい練習勉強したから、テストでいい点とれたね」と勉強した努力を評価し褒めてあげましょう。
タブレット学習で言われているデメリットですが、実際に利用しなければわからないこともあります。しかしタブレット学習を取り入れるには、費用も掛かるため簡単にお試しで使用することは難しいですよね。
そこでこの章ではSNSでの生の声を元に、実際にタブレット学習を使った実例を紹介します。
実際に使ってみた事例を確認することで、子供に使わせたときにどのようなことがデメリットになっているのかが見えてきます。参考にしてみてくださいね。
タブレット学習は、ゲームのような感覚で遊ぶことができます。しかしこちらの事例のように、タブレット学習自体飽きてしまい、勉強を続けられない子供もいるようです。
タブレット学習、ゲーム好きな我が子でもすぐに飽きてしまい、半年でやめました。結局、続く・続かないはその子次第だと思う。確かに、視覚でとらえられるのはわかりやすいけれど、書く習慣は大事。全員導入もいいけれど、せめて高校生以上かな。#ノンストップ
— yuki (@yuki_mamasan) April 1, 2015
タブレット学習は、視覚的にとらえられ丁寧に説明してくれます。しかし、全員が全員に合うわけではなく、紙で書いて勉強する方が続く子供も中にはいるようです。
タブレット学習だけにとらわれず、学習塾や紙の問題集など子供に合う勉強方法を見つけることが大切です。
タブレット学習では、勉強できているようですが、紙に書くことが苦手で身についていないケースも見受けられます。
タブレット学習だとかなり優秀なのにほんとに書くことが苦手らしい
— おー!ぴー!@ (@pi_o_pchan) July 8, 2021
あと忘れ物が多い
整理整頓が雑
ぁあもう言われ飽きた
タブレット学習は、テンポよく進められるメリットがあります。しかし、直感的に選択肢の中から答えを見つけて問題を解くことができるため「勉強したつもり」になってしまいます。その結果、実際に知識として身についていないことが起こるのです。
また、文章を書くことが少ないため、算数や国語の文章問題など考えて解く問題が苦手になるケースも考えられます。
小学生や勉強が苦手な子供の場合、紙との勉強を併用し、紙に書く習慣を身につけることが大切です。
タブレット学習の教材内容が子供の学力レベルに合わないケースもあります。
こちらは、学習内容が簡単すぎて退屈してしまい、タブレット学習をやらなくなるケースでした。
長女が算数だけ個別学習塾に通うようになったのはいいけど、家でのタブレット通信学習をほとんどやらなくなった。国語とか理科、社会は退屈なのかな?
— フミコ🌹Muse Rose🕊💞🕊️🌈✨😊🌹💖 (@fumiko_888) February 25, 2020
こちらの場合とは逆に、タブレット学習が難しすぎてやらなくなったということもあります。
子供のレベルに合っていない教材を選ぶと、勉強習慣が身につかないだけでなく、導入費用でも損をしてしまいます。
タブレット学習を導入するときは、子供のレベルに合った教材を選ぶのが重要です。
これまでタブレット学習のデメリットや、陥りやすい悪い実例などをご紹介してきました。「タブレット学習で勉強させるのは心配だな」と感じる人も中にはいるでしょう。
しかし、デメリットが明確に分かったので、悪い面を避けて使える方法も見えてきたかと思います。
ここでは、タブレット学習のデメリットを払拭するポイントを解説します。
タブレット学習では、視力低下や睡眠への影響が懸念されます。
視力低下の原因は、近くのものを長時間見続けること。しかしこれは、上記で説明した通り紙での学習でも同じです。とはいえ、タブレット学習では、ブルーライトの影響で目が疲れたり、睡眠の質が低下する恐れがあり、視力低下以外に健康の面で心配があるかと思います。
視力低下や健康面での対策として、以下の対策を行いましょう。
タブレットにブルーライトカットシートを貼るなど物理的な対策を行いましょう。
タブレット学習は、アニメーションなどの演出があり楽しく学べるため、通常の学習よりも近くを注視することがあります。目が疲れないようにするために休憩をはさんだり、勉強の合間に遠くを見るようにルールを決めておく必要があります。
とはいえ、子供の学習をずっと見守り逐一注意することは難しいですよね。特に共働きの家庭ならなおさらです。
タブレット学習の教材の中には、一定時間経ったら休憩するように教えてくれる機能がついているものもあります。
このようなアラーム機能がない場合でも、タブレットのタイマー機能や自宅にあるタイマー計を使って、1時間と決めて学習させるのもおすすめです。時間を決めることによって、目の休憩になるだけでなく「タイマーをかけた時間は勉強しよう!」という気持ちになれるので、子供の集中力を上げる手助けにもなります。
タブレット学習はもちろん、紙を使った学習でもそうですが、勉強を行うときに正しい姿勢で勉強できているか確認してあげましょう。
姿勢が悪くなると、タブレットと目の距離が近くなり、目が疲れやすくなることから視力低下が懸念されます。また、猫背になったり、ベッドやソファで寝転んだ姿勢になり身体に負担を掛けたりしてしまいます。
正しい姿勢で学習できるように、以下のようなルールを設けてあげましょう。
特に癖が治りにくい小学生は、ルールを作ったとしても、猫背など悪い姿勢を直すのが難しいです。正しい姿勢で学習できているかどうか確認してあげましょう。
普段から見守り指摘してあげることに加えて、勉強机に上記のようなイラストを貼り、勉強中に注意を促す方法がおすすめです。
癖になってしまい中々治らない場合は、姿勢を矯正する椅子やクッションを使う方法もあります。
また、文字を読み書きするときに猫背になってしまう習慣は治りにくいです。机に集中していると尚更ですよね。学習机に傾斜をつけることで、手元が見えやすくなることで姿勢が自然と良くなります。傾斜をつけて姿勢が良くする学習ボードのような商品もあります。
猫背や悪い姿勢が癖になっている場合は、姿勢を矯正するツールを取り入れてみる方法もおすすめです。
タブレット端末に学習教材以外のゲームアプリやYouTubeなどの動画閲覧アプリが入っていると「勉強せずに遊んでしまっている」ことがあります。学習せずに遊んでしまうデメリットが気になる場合は、以下の対策を取りましょう。
専用タブレットが必要な教材を選んだり、既存のタブレットの中に教材のアプリしか入れないなど物理的に制限してしまうことで、遊んでしまう可能性を減らすことが可能です。
また、タブレットの種類にもよりますが、時間に応じてアプリの使用を制限することができます。学習する時間を決めて制限機能を使うことで、メリハリをつけて勉強を行えますよ。
タブレット学習のデメリットで説明した通り、記憶の定着や思考力がつきにくい可能性があります。紙に文字を書くことで、記憶の定着や思考力に影響を与えます。
東京大学とNTTデータ経営研究所が共同で行った研究では、人間の脳はデジタルツールより、物理的な紙に書いたときのほうが、より情報を記憶できることが明らかになりました。
タブレットやスマートフォンで、簡単な漢字を目にしますし入力する機会が多いかと思います。しかし、紙に書かなければならないシーンが来た時に、ぱっと思い出せず恥ずかしい思いをした経験はありませんか?
ときには、紙と鉛筆を使って暗記したり、計算の途中式を紙に書いて理解を深めたりと使い分けが重要です。
例えば、以下のように使い分けることができます。
思考力が問われる記述式の問題や暗記問題を中心に勉強したい場合は、紙の問題集を使った学習のほうがおすすめです。
新しい問題を学習する場合や苦手問題を把握し克服させたい場合は、紙の学習では難しいでしょう。タブレット学習では子供が「わからない問題」や「苦手問題」をAIを使って洗い出してくれます。また、動画でのわかりやすい説明があるため、これから習う新しい単元を予習するといった使い方が向いています。
タブレット教材の種類やタブレットを用いた塾の中には、紙の問題集とタブレットの良いところを組み合わせて勉強できるものもあります。
タブレット学習だけで補えないと感じるところは紙の問題集やノートなども活用しながら学習を進めると効果的に定着させることが可能です。
タブレット学習の具体的なデメリットを知り、それを払拭させて使える方法もあるということが分かったと思います。「デメリットを避けて使えそう」と感じた方も多いのではないでしょうか。
タブレット学習には良いところや学習のメリットもたくさんあります。
前章で解説したデメリットを払拭させる方法とタブレット学習の良いところを活かしながら勉強を進めていくことで、勉強の効果が高まります。
上記のタブレット学習のメリットを活かしながら勉強を進めていきましょう。
タブレット学習のメリットを活かすためには、上記のような方法がおすすめです。順番に解説していきますね。
タブレット学習は、先取り学習に向いています。
タブレット学習の1番のメリットは、わかりやすい説明を動画でしてくれるということ。新しい単元の説明から、問題の解説まで映像と音声を使って説明してくれます。
勉強に慣れていない子供や小学生は、自分で教科書や問題集を読んだだけでは、理解しきれない部分が多いです。
例えば、理科の問題で月の満ち欠けについて学習するとします。月の満ち欠けは、太陽と地球と月の位置関係によって変わりますよね。「月の満ち欠けは月の公転によって起こる」という文字や図解だけでは、実際のところイメージしにくい人もいるでしょう。
月が太陽の周りを動いて影の変化が分かるような動画を見ることで、理解できますし分かりやすさを感じます。
タブレット学習は、文字やイラストだけではわかりにくい問題や分野を学ぶことに向いています。教科書よりも先に勉強しておき「授業に遅れないようにしたい」といった使い方におすすめです。
タブレット学習は、動画やアニメーションなどを使っていることから楽しく学習ができます。
上記のような子供の勉強する習慣を身に着けるために使うのがおすすめします。
勉強する習慣が身についていない子供や勉強が苦手・嫌いな子供にとって学習自体ハードルが高いです。「勉強しなくちゃいけない」、「宿題を終わらさなきゃいけない」と勉強することの必要性が分かっていたとしても、自立的にやる気をだして勉強に取り掛かれません。
タブレット学習は、映像や音声などアニメーションを使った演出を行っているものが多く、楽しく学習できる工夫がされています。ゲームのような感覚で学習を進められるため、勉強へのハードルが低くなります。
勉強する習慣が身についていない子供や勉強に対して苦手意識や嫌いと感じている子供に、勉強への興味を持たせて学習習慣をつけるきっかけ作りに使う方法もおすすめです。
小学生や勉強が嫌いな子供の場合、タブレットで遊んでしまわないか心配になるかと思います。上記で説明したように、専用タブレットが必要な教材を選んだり、制限機能を使ったりと工夫して使いましょう。
タブレット学習は、苦手な問題などわからない箇所も細かくデータ化してくれます。
一人ひとりに合った演習問題や演習量の調節、解説を行ってくれるため、苦手分野の解消やわからない問題の演習を効率よく行うことが可能です。
また、問題を解いたその場で自動採点を行ってくれるメリットもあるため、すぐに「できる問題」と「わからない問題」がすぐに見える化できます。
AIが間違った問題やわからない問題をピックアップして、苦手解消できるような問題を出題をしたり、その子に合った解説を行ったりしてくれます。その結果、わからない問題が解けるようになると、テストの点数や成績UPにつながり子供自身も苦手意識が払拭されます。
効率よくわからない問題を洗い出して苦手を克服し、テストの点数や成績UPを目指すための方法に、タブレット学習を使うこともおすすめです。
タブレット学習は、繰り返し学習できることも魅力的です。過去に間違った問題をタブレットが選別して出題することができ、効果的に繰り返し学習を行えます。
簡単に繰り返し反復演習ができるため、間違った問題を着実に定着させることにつながります。タブレット端末を使わない紙での学習でも間違った問題をもう一度解くことは可能です。
しかし紙の教材では、繰り返し学習をするために、同じ問題をノートに写したり、コピーを取ったりと手間が掛かります。それに同じ問題をノートに写したとしても「算数の計算式の数字が全く同じ」なので間違った問題の答えだけ覚えてしまって、肝心の途中式の意味を理解できていない可能性もあります。
間違った問題を繰り返し間違えさせずに「できる」ようにするのが重要です。特に勉強が苦手な子供は「もう一度間違った問題を解こう」と自立的に学習しようとしません。
タブレット学習では、間違った算数の計算式の数字だけを変えて再び出題することも可能です。効果的に間違った問題を繰り返し学習し、知識として定着させる方法で利用しましょう。
タブレット学習のデメリットを避けつつ、良いところを取り入れて勉強する方法が理解できたかと思います。
この章では、タブレット学習を利用した時に後悔しないためのチェックポイントを解説しておきます。
見落としがちな項目もあります。順番に確認していきましょう。
タブレット学習の教材が、学習目的と学力レベルが合っているのかチェックしましょう。
どういった目的で学習するのか、またその学習目的が学力レベルに合っているのかを明確にします。
上記のように考えてみてください。
例えば「学習習慣を身につけさせたい」のなら、楽しく学べるようなアニメーションがあって、わかりやすい丁寧な動画の説明がある、タブレット学習の教材が向いています。
逆に「テストの点数を80点から90点台にしたい」、「中学受験などを見据えた学習がしたい」という場合は、わかりやすい丁寧な動画の説明は退屈に感じてしまい、思うような成果がでない恐れがあります。そういった場合は、応用問題や思考力が問われるようなカリキュラムが入っているサービスが向いています。
ただし、中学受験などを見据えた学習をさせたいと考えていても、学校の勉強がわからないのであれば、応用問題や思考力が問われる難しい教材は向いていません。学力レベルと学習目的に乖離があると、勉強がわからなくなり、勉強に苦手意識を持ったり、勉強嫌いになったりする危険性があるからです。
タブレット学習をする時には、まず学習の目的は何か明確にし、目的と学力レベルに合った教材なのか確認しておきましょう。
学習意欲に合わせて教材の種類や形態を選ぶことも重要です。
タブレット学習は、ゲーム感覚で楽しく勉強できるものから、しっかりと応用まで学習できる教材まで様々あります。学習意欲に合わせて教材や形態を選ばないと、勉強が続かない恐れがあります。
例えば、以下のようにタブレット学習の教材や携帯を選んでみましょう。
学習意欲がある場合、ゲーム性の高く内容が比較的簡単なものだと、勉強の内容自体が退屈になりタブレット学習を使ってくれなくなります。そういった場合は、基礎から応用まで解けるようなタブレット学習の教材や通信講座、学習塾などを選択しましょう。
一方、学習意欲が少ない場合、勉強の習慣を身につけることから始めないといけません。難しい教材だと勉強自体がわからず嫌になってしまいます。楽しみながら学習習慣をつけられるタブレット教材や、物理的に勉強しなくちゃならない環境にできるタブレットを用いた学習塾を使う手もあります。
タブレット学習では、自動的に採点を行ってくれます。間違った箇所や苦手分野などの解説や繰り返し学習まで全て行ってくれます。タブレット学習は、付きっきりで勉強を教えないでも自分一人で学習ができるメリットがあります。
しかし、楽だからといってタブレット学習のみに任せっきりにしてはいけません。
自分の努力をちゃんと見てくれているという事実を感じることで、子供のやる気は向上します。
「タブレット学習で勉強しているから大丈夫」とそのままにせず、「苦手な計算の練習を頑張ったね」、「新しい漢字の練習をたくさんしたからテストで正解したね」というように勉強の成果を具体的に褒めてあげましょう。
また、タブレット学習はわかりやすい説明があり、子供だけでも学習が進められます。デメリットでお伝えした通り、テンポよく学習できるがゆえ「勉強したつもり」で内容を理解していない場合があります。まだ勉強の仕方をちゃんと理解できていない、小学生や勉強が苦手な子ほど注意しましょう。
勉強は、わからない問題や苦手分野を克服し「できる」に状態にすることが重要。
そんな場合に備えて、親がわからない問題を教えたり、場合によっては塾の先生など周りの人がサポートしたりできる環境を整えておくことも必要です。
タブレット学習は、楽しく手軽に勉強できます。その手軽さゆえに「勉強したつもり」になってしまい、ちゃんとした知識が定着していないデメリットがありますよね。
また、タブレット学習は動画で丁寧に説明してくれますが、それだけではわからない問題や単元が出てくることも考えられますよね。わからない問題がわからないままにならないか心配になることもあるでしょう。
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いかがでしたでしょうか。
タブレット学習のデメリットが具体的に理解でき、払拭する方法や良い所を取り入れて使う方法まで分かったと思います。
最後にこの記事の内容を深めるためにまとめておきますね。
◎タブレット学習のデメリットは以下の通りです
上記のようなデメリットがありますが、必ずしもタブレット学習のデメリットに当たらない項目もあります。
こちらの項目は、タブレット学習を使わない、紙での学習でも同じことが起こる可能性があります。
また、実際にタブレット学習を使ってみて見えてくることもあります。
タブレット学習を検討するときの参考にしてみてくださいね。
タブレット学習のデメリットや悪い例を見てみると「タブレット学習で勉強させるのは心配だな」と感じる人もいるでしょう。しかし、デメリットが明確になったことで、悪い面を避けて使える方法も見えてきたと思います。
タブレット学習のデメリットを払拭するポイントは以下の通りです。
タブレット学習には良い面もたくさんあります。デメリットを避けるだけでなく、良いところを活かしながら学習を進めていきましょう。
タブレットの良い面を活かす勉強方法は以下の通りです。
タブレット学習を上手く利用する方法が分かったところで、後悔しないためのチェックポイントもまとめておきます。見落としがちな項目もあるので確認しておきましょう。
この記事を元に、タブレット学習を上手に取り入れられ子供の成績が向上することを願っています。
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